同じことを何回も聞かれる。
さっき言ったことも覚えてない。
「さっき言ったやん!」って、
つい強く言ってしまう。
そのあとにくるのは、罪悪感と自己嫌悪。
一番しんどかったのは「診断前」
正直に言うと、
一番しんどかったのは認知症ってわかる前でした。
そのときの私は、母のことを
「ただの物忘れがひどい人」やと思っていました。
だからこそ、余計にイライラしてしまっていたんやと思います。
うちの母は、もともとあまり病院に行く人じゃなくて。

「○○が痛い」
「のぼせる、眩暈がする」
「体がしんどい」
そんなふうに不調は口にするのに、
全部自分で病名を決めつけるタイプでした。
ちょうど更年期の時期でもあって、
「どうせ更年期やろ」
「病院行っても○○って言われるだけやし」
と、何でもそこに結びつける。
そのときは納得したように見えても、
結局病院には行かないことがほとんどでした。
物忘れのようなことが増えてきても、
「もうかぁは、はよに死ぬからええねん〜」
と笑いながら流される。
こっちは心配してるのに、
全然真剣に向き合ってくれない。
そのたびに私は、

「なんでちゃんと考えへんの?」
「なんで自分の体を大事にせんの?」
と、どうしても腹が立ってしまっていました。
帰省するたびに同じようなやりとりを繰り返して、
正直、しんどいなと思うことも多かったです。
診断後、気持ちが変わった
そのあと病院に行って、
認知症と診断されました。
認知症の検査ってどんなことをするのかは、
実際に受けたときの流れをまとめているので、気になる方は参考にしてみてください。
【母の診察で行われた認知症の検査内容と、その時の家族の気持ち | 家族の日常と小さな気づき】
そこから、不思議なくらい自分の中で何かが変わりました。
診断前は
「さっき言ったやん!」って言ってしまっていたのに、
診断後は
「あ、そうなんや〜」と、
初めて聞いたような返し方ができるようになりました。
これ、頑張って意識しているわけじゃなくて、
本当に自然にできていることなんです。
自分でも正直、びっくりしています。
理解すると、見え方が変わる
たぶん理由はシンプルで、
ちゃんと理解できたからやと思います。
それまでは
・なんでできないのか
・なんで覚えられないのか
と「なんで?」ばかり考えていました。
でも、
これは性格じゃなくて病気なんやと分かってからは、
少し見え方が変わりました。
もちろん、今でもイライラする日はあります。
ただ、前みたいに
「なんで?」と感情が爆発することは減りました。
今しんどい人へ
もし今、
・つい強く言ってしまう
・あとで後悔する
・そんな自分が嫌になる
と感じているなら、それはすごく自然なことやと思います。
ちゃんと向き合おうとしているからこそ、
しんどくなるんやと思います。
「もしかして認知症かも?」と思ったときに
どう動けばいいのかについては、別の記事でまとめています。
【母に違和感を覚えた最初のきっかけ|今思えば始まりだった | 家族の日常と小さな気づき】
だから、
自分を責めすぎなくて大丈夫です。
もし今、
「これってただの物忘れなんかな?」
と少しでも感じているなら、
一度しっかり向き合ってみてほしいです。
認知症の初期症状についてもまとめているので、
当てはまるものがないか一度チェックしてみてください。
【認知症の初期症状はどんな感じ?家族が気づいた違和感と変化の記録 | 家族の日常と小さな気づき】
認知症だと分かるだけで、
気持ちの持ち方が大きく変わることもあります。
あのときの自分に言えるなら、
もっと早く知れてたらよかったなと思っています。
まとめ
診断前は、わからないからこそしんどい。
イライラしてしまうのも、自然なこと。
でも、理解することで少しだけ見え方が変わる。
無理に優しくしようとしなくていい。
ただ、自分を責めすぎないこと。
それだけでも、少し楽になると思います。



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